若林秀樹教授が「北海道企業立地セミナー2023」にて「デジタル列島改造論〜半導体デジタル復活、最後で最大の機会〜北海道のケーススタディ」と題した講演を行います(リアル・オンライン同時開催)

<「実践CXO・起業家ケーススタディ」とは>
東京理科大学大学院経営学研究科技術経営専攻(MOT)の「実践CXO・起業家ケーススタディ」はMOT目玉講義の一つです。前期と後期に実施しています。
シラバスでは「将来の経営者CEO、CTO、専門性の高いCXO人材を目指す学生が、実務に携わっている経営者、CTO、起業家などイノベーションや経営の実践者から、講演を聞き、質疑応答を行い、その後、教員と学生でグループディスカッションも含めて行う授業です。
イノベーションや経営のケーススタディを、その当事者と議論することで、コア科目等で獲得した知識を確認し、それを実践知、考え実行できる能力として定着させることを目的とする」としています。
<第3回目のゲスト>
(株)プランテックス会長の山田眞次郎氏((株)インクス創業者)と、次女の(株)ダイジョウブCEOの山田智恵氏をお迎えし、お二人が何回も交互にお話しされるユニークな御講演をいただきました。
眞次郎氏は先進的な事業創業した時代の脚光を浴びましたが、経済環境の変化の中で民事再生を決断、ご家族が苦難に直面する中で、娘の智恵氏がチャンスのつかみ方を模索・開発。
父親はそのチャンスのつかみ方を活かして、仲間と新規ビジネスを立ち上げ、娘はその方法を出版し、新しい考え方の普及に努めておられます。
不思議なくらいお互いを高めながら、親子でそれぞれのベンチャー企業を立ち上げたという御講演でした。
<山田眞次郎氏の御講演の概要1>
1990年に、光造形試作事業から始まった、世界最先端の3次元プリンターを使った高速金型センターを3つも持つベンチャー企業でした。リーマンショック後、2009年に民事再生法適用申請をされました。
申請することとなった経緯もお話しいただきました。
山田さんの御家族はインクスに勤務されていたので、一家が全員無職となりました。
<山田智恵氏の御講演の概要1>
無職となり、生まれて初めて32歳で就職活動をされたそうです。
無事に大企業に就職されましたが、他の方に比べて10年遅れの年齢でした。
気持ちが落ち込むので「1日3個、良かったことを書く」ということを習慣にしたそうです。
それが、「1日3個、チャンスを書く」という『ミーニングノート』のアイデアの原型となっていったそうです。
転職して、その後は自分の会社を立ち上げました。
<山田眞次郎氏の御講演の概要2>
落ち込んでいる父親に対し、智恵さんが「1日3個、良かったことを書く」ことを薦めました。
その後、眞次郎氏は「1日3つ、チャンスを書く」という『ミーニングノート』に切り替えました。
自分にとって「嬉しいことはビジネスへの挑戦だ」と気づいたそうです。
すると、メールの繋がりなどからチャンスが見えてきました。
2014年、植物生産産業の創造を目指して、仲間たちと、(株)プランテックスを立ち上げました。
仲間たちと土曜日に4時間×3年間、大学教授から植物について学び、その後の2年間、無休で研究したそうです。
「利益は目的ではない。利益は企業継続の手段である。」と実感したそうです。ピーター・ドラッガーの指摘と同じですね。
現在、京橋に本社を移転し、大企業からの資金提供も受けて、植物工場が増設されています。
ずっと一緒に仕事をしていた長男の耕資氏が社長に就任されました。
<山田智恵氏の御講演の概要2>
チャンスには、キラキラチャンス、わらしべチャンス、スパイシーチャンスの3つがあるそうです。
これらの位置付けや意味づけ、そして解釈方法などを教えて頂きました。
御関心のある方は、是非、下記の『ミーニングノート』で御確認下さい。
親子のベンチャー起業家の御講演でした。(^^)