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【MOT授業情報】10/15(金)の「実践ケーススタディ」は加藤潤一氏が登壇!

東京理科大学大学院経営学研究科技術経営専攻(MOT)では、修了生が実際のビジネスで取り組んだ成功事例、苦労した事例や取り組んでいる事例を「ケーススタディ」として講義し、現役生とガチで質疑応答を行い、共に学びあう「実践ケーススタディ」の講義を行っております。

今年度の最後のゲストスピーカーは、2020年3月にご卒業された加藤潤一さんです。

大手の製薬会社で遺伝子・細胞工学等生物系研究者として薬物治療の研究をしておられました。

2018年、認知症の患者に薬を使わない「非薬物治療」を行う企業を作られました。

認知症の患者数は、2025年には約700万人(65歳以上の5人のうち1人)と予測されています。

日本の抱える大問題の一つですね。

 

◎加藤潤一さん

加藤さんは、名古屋大学の修士課程を御卒業後、武田薬品工業に勤務され、2018年2月に株式会社Aikomi(アイコミ)の共同創業者(COO)になられました。

何と、その年の4月に理科大MOTに入学されました。

つまり会社を作ってから経営を学びに来られたのです。(もちろん以前から経営に関する知見はお持ちでしたが)

『実践ケーススタディ』の講義の中で、「昼間のビジネスで疑問に思ったことを、夜や土曜日のMOTの授業で解決できたので合理的だった」と告白されたので、現役生はビックリされました。

これは効率的に経営の基礎が身につく方法だそうです。なるほどですね。

◎株式会社Aikomi

認知症を持つ人々が自分らしく生きることを支える「パーソンセンタード・ケア」の実現のために、AIを活用したデジタルセラピーを届ける企業です。

具体的には、認知症の患者さんに、その人にとって『思い出の深い懐かしい写真や動画や音楽』を探索し、それに触れてもらうと患者さんの気持ちが安定するそうです。

 

パーソンセンタード・ケアの実現には、認知症を持つ人々とご家族や医療・福祉従事者の「対話」「関与」「繋がり」などの結びつきが不可欠です。

そこで、Aikomiのテクノロジーが実現する、認知症の方それぞれの人生背景、能力、好みに合わせた個別化プログラムで、その結びつきを促進し、認知症に関わる全ての人々の生活の質向上へと繋げておられます。

ご関心のある方はAikomiのホームページからアクセスしてください。

会社の沿革はこちらです。

  2018年2月 武田薬品工業株式会社からスピンアウトし、創業
  2018年3月 株式会社JVCケンウッドと武田薬品工業株式会社から資金調達
  2019年2月 大日本住友製薬株式会社と共同研究開始
  2020年6月 大日本住友製薬株式会社から資金調達
  2020年8月 損害保険ジャパン株式会社及び大日本住友製薬株式会社と三社連携開始

 

「MOT(技術経営)を武器にして、グローバル環境下で戦うことができる企業を誕生させたい!」というのがMOTの全教員の共通の願いです。

10月からは、体験授業や入学説明会などが多く開催されています。

是非、MOTにご関心をお寄せください。

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