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2019年1月13日(日)の『立命館MBA・理科大MOT共同連携シンポジウム』の開催報告

シンポジウムへの多数の皆様のご参加に御礼申し上げます!!

関西の「立命館ビジネススクール(MBA)」と関東のMOTの「東京理科大学ビジネススクール(MOT)」との共同連携シンポジウムにおいて、経済メディアで大注目されている「レオスキャピタルワークス 藤野英人社長」と「ウェスタンデジタルジャパン 小池淳義社長」にそれぞれに御講演いただきました。
 その後、「あるべきビジネススクールについて」、簡単なパネルディスカッションの後、ご来場者全員で、議論を盛り上げました。ご来場者には、日本を代表する優良メーカーの元トップ等の経営者、官界からも局長経験者、学会からは、東大名誉教授、マスコミからは一流経済紙の編集委員などビジネススクールに熱い関心と期待を寄せてられる識者の他、理科大MOTを愛するMOTOBや、今後のMOTを担う1年生や1期合格者など、多彩ですが、その参加者から、様々な視点での議論が飛び交い、多くの貴重な意見やビジネススクールへの期待や激励が寄せられました。

<挨拶>

東京理科大学副学長の岡村総一郎から、「東京理科大学は2018年度からMOTのカリキュラムを大幅に見直して、ビジネススクールに生まれ変わりました。まだまだMOTやMBAの認知度が低いのが課題であり、ポスドク問題や少子高齢化問題とも合わせて、大学の大きな課題と考えております。」と挨拶しました。

その後、東京理科大学MOT専攻主任の若林秀樹から共同連携シンポジウムの開催経緯と主旨の説明がありました。

立命館ビジネススクールとは、「学生ファースト」共志の下、勤務地が2年間で、東京と関西で異動があっても、修了できるよう、単位互換などを進めており、その他、教員、学生、OBなど含め、将来は多様な連携を進めていくが、今回は、そのスタートである。

<御講演1>

立命館ビジネススクール肥塚浩研究科長 「立命館ビジネススクールの紹介&MBAの課題について」

(講演要旨)
立命館ビジネススクールは「ビジネスを創造するリーダーとして、世界と日本の持続的発展に貢献する人材の養成に努めること」を目的としており、8つの教育目標を持ち、カリキュラムマップも設定されている。

約3分の1は体系的基礎科目で、約3分の2が専門力量向上の科目であり、課題研究でまとめるカリキュラムとなっている。

サービス分野への教学展開も進んでいる。自分の論理でビジネス創造の未来設計図を描ける人材を育成している。サービス分野、社会保障分野やクリエイティブ産業分野への経営人材のニーズにも応えている。

立命館ビジネススクールでは、仕事に対応しやすいように独自の「クォータ制」を採用し、理科大ビジネススクールと同様に、梅田キャンパスなどの「駅前立地」のキャンパスで講義をしている。

<御講演2>

レオスキャピタルワークス 藤野英人社長 「レオスキャピタルワークスの紹介とMOTへ期待」

(講演要旨)
日本人は現金が好きで、あまり投資しない。これは投資を信用していないためではないか。この認識がビジネススクールの人数が増えない遠因ではないかと考えている。未来に投資することが重要。この投資とは、教育、R&Dなども意味する。

ファンドから「企業への投資」をしているが、これは「人の可能性への投資」しているということ。これからは、会社員に投資することも重要。自分の経験に照らしても、32歳から2年間、社会人大学院で学んだことが現在の自分を作っていると思う。

自己投資は最高の投資である。ウォーレン・バフェットも「何よりも自分自身に投資しなさい」と言っている。TOEICが400点から800点になっても税金は掛からない。他の投資なら儲けに税金が掛かるが、教育の成果は無税である。

今の日本に足りないのは「教育」である。健康経営の考えが広がり、社員の健康にお金を掛ける企業が伸びているように、社員の教育にお金を掛ける企業が伸びる時代。ビジネススクールには無限の可能性があると思う。

 

<御講演3>

ウェスタンデジタルジャパン 小池淳義社長 「シンギュラリティとMOT」

(講演要旨)
現在、毎日4.2EB(エクサバイト )のデータが生まれ、年間では850ZB(ゼタバイト)にもなる。このような膨大な情報を格納する記録媒体も大きく進化している。

それを、ウェスタンデジタルは、東芝との長きにわたる記録になる提携の下、四日市工場で生産、両社合わせば、世界トップ級だ。このデータとAIが大きく世界を変える。

Big Data × AIの時代は見えており、コンピューターの頭脳が人間を超える時代も近い。まさに、Singularityである。計算すると、2045年頃に技術的な特異点が生じ、人間の脳を超え、多くの仕事が無くなるかもしれない。そうしたシンギュラリティ時代にどうするべきか。この答えは、我々が、「What is Your Life Goal?」を問うことだ。

自身の特別解として、7色仮面として、イノベーター、経営者、アメフトの指導者、教員、バイクのライダー、消防士・・・などの7つの顔を持つことだろう。それは、より健康で人間らしい生き方だ。

<パネルディスカッション>

パネラー:立命館大学ビジネススクール 肥塚浩研究科長、

     レオスキャピタルワークス 藤野英人社長、

     ウェスタンデジタルジャパン 小池淳義社長(登壇順)

モデレーター:東京理科大学MOT 若林秀樹教授

モデレーターの若林からMOTを巡る現状と課題がまとめられ、その後、参加者からの御意見と質疑応答があった。

開催日時:2019年1月13日(日)13時30分~16時40分
開催場所:東京理科大学神楽坂キャンパスPORTA校舎5階 P51教室

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