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2018年11月3日(土)の合同連携シンポジウム『あるべき知情財と人財の創造』の開催報告

合同連携シンポジウム『あるべき知情財と人材の創造』へのご参加有難うございました!

学外の著名な有識者、学識者を葛飾キャンパスにお招きして、文化の日である11月3日に『あるべき知情財と人材の創造』をメインテーマに合同連携シンポジウムを開催しました。多数の方々のご参加に心から御礼申し上げます。

<御挨拶>

シンポジウムの冒頭、東京理科大学副学長の岡村総一郎が「理科大といえば、理系の大学というイメージが強いですが、ビジネススクールである、MOT、いわば、技術者中心の社会人向けのMBAですが、2004年からの歴史があります。この4月よりは、MOTは、経営学研究科の新専攻として、再スタートしました。さて、ビジネススクールといえば、米国においては、十分にビジネス界に浸透し、活躍している場合も多いのですが、日本においては、MOTやMBAの認知度が低く、企業も、その人財を十分に使いこなしているとはいえないのではないでしょうか。他方、我々も、まだまだ不十分な点もあり、これは、ポスドク問題や少子高齢化問題も含め、今後の大学で考えなければいけません。」と挨拶しました。

<第1章のパネルディスカッション>『良きベーシックレポートとは?』

バリュークリエイト代表取締役の佐藤明氏、農林中金バリューインベツトメンツ常務取締役の奥野一成氏、みさき投資インベストメント・オフィサーの槙野尚氏、理科大MOTの若林秀樹教授の4志で結成された「ベーシックレポートアワードコミッティ」に、理科大MOTの実務家教員であり、モルガンスタンレーMUFG証券シニアアドバイザーである、ロバート・アラン・フェルドマン教授と本シンポジウムに先立ち開催された「ベーシックレポートアワード(BRA)」の優秀レポート受賞者である青木英彦氏と桂竜輔氏が加わって行われた。
『良いレポートとは企業や産業の分析手法や評価軸』を徹底的に議論し、会場からの質問に対してパネリストが答えるなど、活気あるやり取りがなされた。
特に、モデレータを務めた佐藤明氏の「日本企業の企業価値創造には、アナリスト・投資家と、経営者の厳しくも建設的な対話が必要で、そのためには、質の高いアナリストレポートと、アニュアルレポート(統合報告書含む)」が車の両輪であると感じています。」という指摘に共感が広がった。
第1章のパネルディスカッションの詳細は、下記のサイトでも報道されました。

YAHOO!JAPAN ファイナンス

<2章のパネルディスカッション>『あるべきビジネススクールとは?』

一橋大学大学院クリスティーナ・アメージャン教授、名古屋商科大学ビジネススクール岩澤誠一郎教授、理科大MOTからフェルドマン教授、宮永雅好教授、若林秀樹教授、更にMOTを推進する経済産業省産業技術環境局技術振興・大学連携推進課長松岡健志氏がビジネススクールのあり方を多種多様な視点・立場から徹底的に議論がなされた。
冒頭、アメージャン教授からはビジネススクールのダイバーシティーへの対応、経営専門家の育成の重要性、ケーススタディーの位置づけの低下など、刺激的な3つの論点が提案された。松岡課長からは産業界のニーズ調査について、岩澤教授からは進化するビジネススクールの現状が説明された。
宮永雅好教授からはビジネススクールの改革の現状が語られた。フェルドマン教授の「知情財はモーツアルトの曲と同じ(賞味期限が無い)。これからの資本主義は知情財の価値が上がる。」という発言が大変注目された。
会場からも活発な意見が寄せられ、意見交換が行われた後、モデレータを務めた若林教授から「米国に比べて、日本のビジネススクールはまだまだ黎明期であり、これから更に進化させていきます。」との決意表明があった。
また、参加者からビジネススクールに対する期待が述べられ、本学MOTの今後への期待を感じることができた。

開催日時:2018年11月3日(土)13時~17時50分

開催場所:東京理科大学葛飾キャンパス図書館3階大ホール

 

 

 

 

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