
2025.07.01 公開授業
【公開授業の開催報告】2025年6月14日(土)に『グローバル技術経営論』第1回「国際経営のベースとなるコア技術」の授業が公開されました。

理科大MOTでは、2025年9月の秋入学者、2026年4月の春入学者向けの入試(面接日が2025年7月13日)を予定しております。それに向けて現在、公開授業を行っています。
6月14日(土)に岸本太一先生の専門科目『グローバル技術経営論』の第1回授業の後半が公開されました。
本科目は、企業の国際経営の様々なテーマを扱い、グローバルな事業環境下での意思決定能力を養う事を目的としています。第1回の授業では前半に講義のオリエンテーションが行われ、後半に「国際経営のベースとなるコア技術」というテーマで授業が行われました。
国際経営で成功を収めている日本企業と、その成功に貢献しているコア資源を一つ挙げよという先生からの問いから授業は始まりました。競うように受講生から手が上がり、企業名とコア資源が次々に述べられていきます、その中から任天堂とコア資源としてマリオのキャラクター、味の素とコア資源としてのMSG(グルタミン酸ナトリウム)技術を選び、コア資源が海外での成功にどのように貢献しているかという問いが立てられました。
両社のコア資源が進出国での需要創造や、競合企業との差別化、現地文化との適合等に貢献しているという具体例が出され、議論が進められました。そして、高いポテンシャルのコア資源を持ちながら苦労している企業の例では何故苦労するのかという議論を、またそれと相反して、母国に強いコア資源が無いのに海外で成功している例では、何故成功するかと議論が展開し、受講生はこれらの議論を通じて国際経営とコア資源との関係性について理解を深めていきました。
岸本先生は、海外で成功するには大半の場合、コア資源が不可欠である、しかしそれだけでは成功に繋がらず、それを活かす為にはクリアしなければならない条件や問題があると、これまでの議論をまとめました。そしてクリアすべき主な問題をテーマに、今後の授業が展開されるとして、この科目の受講意義を伝え授業を終えました。
本MOTに関心がある社会人の方は、ぜひ今回のような公開授業を聴講していただければと思います。