
2025.08.18 トピックス
2025年度夏期発表会|グラデュエーションペーパー「最終審査発表会」と「中間発表会」 ~「更なる研究への旅たち」と「研究を前進させる気づき」~
2025年度夏学期
本専攻(MOT)の2年生が執筆する、いわゆる修士論文に該当するグラデュエーションペーパー(GP)の夏期発表会が2025年8月2日、3日に行われた。この発表会はMOT生として最も緊張した日だったことを覚えている。だが、今回はリラックスして研究発表を聴き、MOT生の価値ある研究に刺激を受けた2日間であった。

本学の坂田英明副学長、青木英彦専攻主任の挨拶の後、2023年秋期入学者のグラデュエーションペーパー(GP)の「最終審査発表会」が行われた。MOTの2年間の集大成として創り上げたGPの要旨を各自12分で発表した。GPは平均して60ページ前後の論文である、12分の発表は決して易しく無く、またこれが修了の審査でもある事から、緊張する時間となる。しかし皆、研究結果を要領よく纏め、練習の甲斐もあってか、堂々と発表していた。

それぞれの学生の発表は、全て自身の業務に直接係る課題を解決するための研究であり、社会の要求にも応える満点をつけたい成果を示すものとなっていた。修了後も研究を深め、業務に実装していくMOT生、研究が導き出した新たな課題に取り組むMOT生、それぞれ次のステップに挑戦する力強い姿勢が見えた。
発表後、専攻内の教員、外部の有識者や修了生から選ばれた助言委員の方々からの厳しい質問に対して、納得のいく答えで対応していた。また研究結果を評価され、企業や社会で活かす為のアドバイスを頂いていた。

その後と、翌日に2024年春期入学の2年生によるグラデュエーションペーパー(GP)の「中間発表会」が開催された。GP作成の折り返し地点の夏休み前に行われるこの発表会では、GPの肝となる“リサーチクエスチョン”、研究の仮説を導くデータの収集と分析の道具立て、そして今後の研究方向について発表していた。どれも企業の業務や社会に密着し、価値ある研究テーマであった。

最終審査発表会と同様に専攻内の先生や助言委員の方々から、研究の方向性を確認する質問や意見、研究を進めるアイデア等を頂いていた。どの発表者も、今後の研究を進める上で重要な新たな気づきを得ているように思えた。
研究発表を終えて本年9月に修了予定のMOT生、折り返し地点を回ろうとしているMOT生の張り詰めた緊張が解け、何歩も前進した最高の一日であるように思えた。
執筆:2019年度修了生(個人事業者)