
2025.07.30 修了生が紹介するMOTの講義
専門科目「グローバル技術経営論」(岸本太一講師)|第6回【開発の本国からのコントロール】&【国際化の本国拠点への影響】 ~ 新しい発見が詰まったMOTの講義 ~
【2025年度夏学期】

約3年ぶりに、修了生として、岸本講師のグローバル技術経営論を受講した。講義は、事前に提示されるテーマに関連した教材を各学生が読み込んだ上で準備した疑問メモ及び小レポートをベースにディスカッションが進んでいく。スタイルは確立され以前と変わらないが、当然ながら受講する学生は年々入れ替わってくる為、それぞれの専門分野・経験からくる意見や視点には新しい発見が詰まっている。
講義中に岸本先生が呟いた「やっぱりMOTの学生からは、聞けばなんでも出てくるな」の一言にすべてが凝縮されていた。

また、本講義のハイライトは、自社の海外展開を通じたヒト・モノ・カネ・仕事・情報の流出・流入が本国の(特に今回は開発という視点において)構造転換を喚起するというものであった。ふだん自身の業務に打ち込む中で一つの側面のみで捉えがちになってしまう要素が、実は有機的に繋がっている。今回は海外展開にフォーカスを当てていたものの、各受講生が、そして私自身もだが、それぞれに経験を踏まえて、その気づきを得てハッとした瞬間があった。この一体感がやはり醍醐味であると思う。
在学中にも受講した講義を、再度受講すると、また新しい発見に繋がる。MOTの講義とはやはり教員と学生がともに創り上げるもの、そして理論とは、根幹は変わらずともその応用の幅や深さは学びの数だけ常にアップデートされていくものなのだと改めて感じた。これこそ理科大MOTの魅力であり、修了後も足繫くMOTを訪れる方が後を絶たない学び舎となっている理由のひとつなのだろう。
執筆:2022年度修了生(コンサルティング業勤務)