2025.10.24 修了生が紹介するMOTの講義
【公開授業の開催報告】 2025年10月11日(土)に社会連携科目「ファミリービジネス研究」の第4回「ファミリービジネス長寿企業の特徴や経営戦略について」 ~長寿企業の特徴からファミリービジネスの構造と理論を学ぶ~ の授業が公開されました。

理科大MOTでは、2026年4月の春入学者向けの入試(第2期出願締め切り日は2025年12月1日:※1)を予定しております。それに向けて現在、公開授業を行っています。
10月11日に岡田将稔教授の「ファミリービジネス研究」の第4回が対面とオンライン併用で公開されました。
本科目は、ファミリービジネス(以後FB)の強みと弱みを探りFB研究の理論と実践(ケース)を研究する事を目的としています。担当する岡田将稔教授(※2)は三菱UFJ銀行で多くのファミリー企業を担当しその傍ら、ファミリー企業の研究も行っています。広い人脈を活かしてお招きした講師から貴重な話を伺えるのもこの講座の魅力となっています。本日は「FB長寿企業の特徴や経営戦略について」というタイトルで授業が行われました。
前半は、ゲスト講師に帝国バンク情報統括部、昌木裕司参与をお招きして、数値データを使ってFB長寿企業の歴史や業態転換、事業継承の特徴についてなどの講演をしていただきました。

公開された後半の授業は、岡田教授のFBの代表的理論である「スリーサークルモデル」の解説から始まりました。非FBとFBの違いを明確に表したこの理論は、FBの「所有」と「経営」に「家族」が影響を与えるという関係を3つの円で表し、3つの円と重なりあう4象限と併せて7つのグループで区分して、FB経営の7つの異なる立場を構造化したモデルです。この理論はFBであるが故に発生する課題や立場の異なるグループの視点を考察し理解する上で有効なフレームワークである事を説明されました。岡田教授はこれを一歩進め「スリーサークル三世代モデル」として拡張しています。3代のスリーサークルモデルを立体的に時間軸で串刺しにしたこのモデルは、世代ごとのFBの経営戦略などの変化を分析する上で便利なツールであると紹介されていました。他の理論の説明の後、昌木参与の講義への質疑応答が行われました。受講生の質問に対して、昌木参与はデータを基にした説明と、体験したお話を織り交ぜ解り易く答えて頂きました。
受講生は長寿FB企業の強さや、弱さをデータと理論から学び「経営」に関する多くの情報を得て新たな学びをしたことと思います。

理科大MOTの授業は、技術経営をめぐる基礎的な理論をその成り立ちや現代的意義も含めて教員がわかりやすく説明し、ゲストスピーカーの講義も交え、受講生の理解を深めていく点も一つの特徴となっています。本MOTに関心がある社会人の方は、ぜひ一度、公開授業を聴講していただければと思います。公開授業はMOTホームページでご案内しております。
理科大MOTホームページ;https://most.tus.ac.jp/
※1 入試情報;https://most.tus.ac.jp/entranceexamination/
※2 岡田将稔教授;https://most.tus.ac.jp/facuity/masatoshiokada/















