2023年9月入学渡辺 順子

グラクソ・スミスクライン株式会社
専門領域営業
関東リージョン関東エリア
課長

より高みへ登るために必要な理論と熱を受け取る場

自分の経験を強固なものにする理論的なエビデンスを求めて

製薬会社に入社後、医薬品の情報提供を通して自社製品を医師から患者さんへ導入してもらうことに努めてきました。ただその経験は、理論によって体系化しなければ、再現性と説得力が乏しくなるという実感が芽生えてきました。医薬品にも求められるように、私の業務にもエビデンスが必要だと考えるようになったのです。理科大MOTを選んだのは、カリキュラムポリシーに綴られた「妄想力」という言葉に惹かれたからです。私の武器である妄想力や直感力に、知識・理論を加え、異なるバックグラウンドをもつ仲間と共に成長したいと思いました。実際、学生は会社員だけでなく、経営者もいます。皆、社会経験が豊富でそれぞれが先生のような役割もできて頼りになります。各自の会社の事例でディスカッションするなど、多彩な実例をもとにした学びの場は貴重です。また、転職経験のない私にとって、他業界の情報を得ることは、一業界の偏りがちな考えに気づくきっかけにもなりました。

 

学生を鼓舞するゲスト講師の言葉が熱量を上げてくれる

ゲストスピーカーである経営層や起業家の話で印象に残っているのは、「自信がなければ徹底的に考え調べて、不安要素を潰し尽くす」という言葉です。「その努力を諦めるのであれば、それまでの能力」との話には耳が痛くなりました。これまで「やらない理由」を考えていた私にはハッとする言葉でした。また、信頼できる仲間の集め方なども興味深く、どのスピーカーの言葉も私を鼓舞してくれるものばかりです。自分の熱量に、先達の言葉を取り入れながら、理科大MOTでしっかり理論を身に付けようと身が引き締まりました。一年次後期からはグラデュエーションペーパーの準備が始まりました。今は悩みつつも医療情報伝達の仕組みづくりを最終目的に取り組んでおり、先生や学友のアドバイスに刺激を受けています。ここで得たものを活かして行動を起こし、いずれは会社、そして、社会へ還元できたらと考えています。そのために、この掛け替えのない「考える時間」を存分に楽しみたいですね。

修了生・在校生の声