

2024年9月入学鵜木 晴奈
積水ハウス株式会社
CXデザイン室
戸建ブランディングチーム
チームリーダー
つくる力と伝える力の掛け合わせで人々の「住」を変えていく
技術×マーケティングの重要性
当社が誇る戸建事業は、65年にわたり磨いてきた技術に支えられています。これまで積み重ねてきた価値=エクイティを、お客さまにどう届けていくか。私自身のキャリアが技術領域からマーケティング・ブランディング領域へと移っていく過程で、「伝えること」の難しさと可能性を強く感じるようになりました。そこで必要になるのが、技術とマーケティングを橋渡しするような視点。私はそれを学ぶために本学MOTを選びました。
理科大は、学部生だった時代に建築を学んだ思い出の場所。厳しくも濃密だったあの頃の学びが今の土台になっている実感があり、再びここで学び直すことに迷いはありませんでした。秋入学という柔軟な制度や、家族の理解、そして会社のサポート制度にも後押しされながら、育児・仕事・学業の並立に挑んでいます。もちろん簡単なことではありませんが、多様な仲間たちとの学びの場があるからこそ、仕事に新しい視点と推進力を持ち込めているのも事実です。
実務に活きる学びと迷走の価値
岸本先生の『経営理論概要(現:マネジメント総論)』の授業では、自分の仕事に理論を当てはめて振り返ることで、「だからうまくいったのか」「こうすればよかったのか」と、感覚的だった経験に深い納得感を得ることができました。また、中山先生の『デザイン・コンセプト創造』ではチームで課題に挑み、短時間で結論を導く演習を行いましたが、その中で課題抽出や情報整理の力が磨かれています。こうした実践的な授業が日々の業務に活きる実感は、本学MOTならではの魅力です。
現在は、「ブランド価値創出」をテーマにグラデュエーションペーパーの構想を進めています。まだ暗中模索の段階ですが、その“迷走”もまた大切な学びだと信じています。今後より一層、お客さまとの新しい接点を創出し、一つ一つを深めていくことで、住・暮らしを通じて社会に幸せを届けることにつなげていきたいと思います。そのために、視野を広げ、自分だからこそできる貢献の形を模索していきます。