

2024年4月入学宮川 正平
株式会社トプコン
スマートインフラ事業本部
スマートインフラプロダクト
マネジメント部 シニアエキスパート
マネタイズの視点を獲得しイノベーション創出を目指す
ゲストスピーカーや社会人学生とのまるで総合格闘技のような学び
前職では大型印刷機から小型複合機までさまざまな製品の機械設計・開発に従事し、現在は測量用機器の開発をしています。開発組織は製品化をミッションとし、直接、要素技術を生み出すことはしてきませんでしたが、私たちの打ち出す開発提案に足りないと感じていたのが、経済的価値を生むための視点でした。理科大MOTへの入学を決めたのは、そのための知見を得るためです。入学以来、感じているのは、多様な背景をもった社会人学生同士による「総合格闘技のような学び」です。加えて、『スタートアップサイエンス』という実践型の科目では起業における生みの苦しみを体験し、衝撃的なほどのエネルギーを持つ3人のゲストスピーカーから成功の要因を学びました。このような方たちと議論を展開することで、自分の業務だけでは培えない学びが得られます。他流試合の中で新たな知を吸収する機会を提供してもらえる環境、それこそが本学の“財”だと思います。
技術者こそが備えるべきマネタイズの視点を修得するために
来年度執筆するグラデュエーションペーパーでは、“問い”をどう立てるかが重要と聞いています。日本のものづくりにおける開発力低下の原因と解決法を探りつつ、広い視野で問題意識を持ち、論文に反映させたいと思っています。それを踏まえて、将来的には新規事業の立ち上げを提案することが目標です。「技術パラダイム転換」という言葉がありますが、やはり一人の技術者としては、技術進化によって画期的な価値の創出を実現してみたいと思います。ただし、どんなに素晴らしい技術であっても、経済的価値が伴わなければ事業化はありえません。なぜなら、マネタイズこそが企業経営の最重要課題だからです。その点、本学の学びは、技術者から抜け落ちてしまいがちな“開発技術のマネタイズ”の視点を加えてくれます。実務で技術を磨きながら、本学でマネタイズの視点を身に付け、総合的な技術マネジメントで自社のイノベーション創出をリードするつもりです。