
2025.07.17 修了生が紹介するMOTの講義
専門科目「フィンテック戦略」(田村浩道教授)|第7回:ディーリングルームで学ぶフィンテック戦略 ~ アクティブラーニング型授業を受講して思う ~
【2025年春学期】

多くの修了生にとって、実務においてMOTで学んだ知識をそのまま活用することができる場面はどの程度、あるのだろうか。組織をマネジメントする立場になかったり、また独立・起業の機会に恵まれていない等の状況のもとであれば、日常の業務に活かすことができず、せっかく学んだことが無駄になってしまうのではないかと考えている方もいらっしゃるかもしれない。受動的に学んだ知識であれば確かにそうかもしれない。ただ知っているだけの知識は、活用せずに放置すると、いつの間にか忘れてしまうことになる。
理科大MOTが実践しているアクティブラーニング型授業は、受講生が主体となって能動的に学習することで、知識の蓄積だけでなく、深い学びとなって日常の業務に関連付けて活用することができるようになる。
田村浩道教授の専門科目「フィンテック戦略」の授業ではディーリングルームを模した教室にブルームバーグ端末が設置されていて、それを使い先生のアドバイスを受け受講生が議論し、話し合い、先生に問いかけ、ブルームバーグの画面を見ながらフィンテック戦略を学んでいた。まさしく能動的に学ぶアクティブラーニング型講義であった。
どのような業務にも必要となる課題解決の場面やプレゼンテーションの場面において、論理や議論を注意深く批判的に検討し発信する能力を、このような授業を通して養えると思った。ただし、アクティブラーニング型授業は教員だけで作り上げるものでは無く、受講生の学び方、意識によって得られる効果に大きな差が出ると思う。今回の授業のような場で、能動的に学習し得られた能力は、どのような状況にあっても修了生の大きな武器となると思う。
執筆:2022年度修了生(不動産業勤務)