【生越由美】2020年12月9日(水)でNHK政治マガジンでコメントしました。

2020年12月9日(水)、NHK政治マガジンの「高級ぶどうは誰のもの?」でコメントしました。
2020年12月2日、種苗法の改正が成立しました。
日本の付加価値の高いシャインマスカットなどのブランド農産物を海外流出させないことが目的です。
その際、農業者の自家増殖について制限も改正しました。

 

私は、下記のコメントをしました。
「改正種苗法に罰則規定を設けることは海外流出を防止する第一歩だ。
しかし、悪意がある人が種苗を海外に持ち出す行為自体を防ぐことは難しい。
流出を防ぐためには法律の整備だけでなく、税関での水際対策や海外でも品種登録したり、商標をとったりするなど農業に関わる人たちが自分たちの権利を守る安全策を講じることが望ましい」

 

今回の種苗法改正が施行されても、海外に持ち出された品種の栽培を止めることは困難です。
無断栽培を止めるには、外国で「育成者権(種苗法に基づく権利)」を取得したり、ブランドを棄損されたためには「商標権」の取得が不可欠です。
農作物の場合、日本と気候が近い国での育成者権の取得は最優先で行うべきと思います。
(韓国、中国、オーストラリア、ニュージーランドなど)

 

特許関係者とこの話題を議論すると、外国で権利を取得していないことが大問題だという意見で一致します。
農林水産省は、外国での権利取得や訴訟についての支援も積極的で、施策も充実しています。
これらを活用して、是非、海外での知的財産権の取得を行い、農産物ビジネスで儲けてほしいと心から願っています。