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研究科長のあいさつ

イノベーションの道を探求し
自らの手でキャリアを切り拓こう


研究科長
橘川 武郎

 バブル経済の崩壊とともに始まった日本経済と日本企業をめぐる閉塞感は、今もって、完全に払拭されたわけではありません。「失われた10年」は、いつのまにか「失われた20年」となり、最近では「失われた30年」となることを危惧する声さえあがっています。
 少子高齢化が進み人口が減少する日本社会は、これから衰退の一途を辿るのでしょうか。
答えは、断じて「否」です。日本社会の変化は、国内で、多様な形の新しいニーズを生んでいます。また、目を世界に向ければ、人口増加は継続し、日本経済と日本企業にとっての成長フロンティアは、むしろ広がりをみせています。
 この閉塞状況を打破するには、イノベーションを起こすしか方法がありません。そして、イノベーションを起こすには、それを担う人材が必要です。
 東京理科大学では2004年に技術経営専攻(MOT専攻)、2005年に知的財産戦略専攻(MIP専攻)の2つの専門職学位課程である大学院を開設し、さらに2009年には、2つの専攻の学生への教育研究の機会を提供するために、博士後期課程であるイノベーション専攻(INS専攻)を設置して、イノベーションを促進するためのプロフェッショナル教育を推進してまいりました。この13年間、先進的な企業、研究機関、教育機関の皆様、高い志を持った学生、技術者の皆様から大いなるご支援・ご支持をいただき、本学が提供するビジネス教育を社会に発信できたことは私どもの大いなる喜びとするところです。
 技術に根差したイノベーションが社会の中に継続的に発現し、生活を豊かにし社会の発展につながっていくには、まず人間や社会のニーズを深く感得洞察し、それを満たすサービスや製品(もの)を技術開発や技術適用によって具現化し市場に問うて行くプロセスが必要です。これがイノベーションを創出するプロセスです。MOT専攻では、このプロセスに対応し、技術戦略、経営戦略、マーケティング等の講義や演習の実践教育を通して技術と市場をカップリング(結合)できる技術関連企業人の育成を教育目的としています。資金を何にどのように投資していくかを思考することはもちろん重要ですが、その前提条件となる、投資するに値する価値、すなわち製品 “もの” やそれに付帯するサービスをどのようにして具現化するかが、MOT専攻の中心テーマとなります。
 また、INS専攻ではイノベーションに関して本格的に研究し、海外の専門的経営者などに伍して国際的な視野を持って活躍できる人材の育成を目指しています。
 東京理科大学では現在、世界で活躍できる人材を育成すべく、大学全体で大学院の再編に取り組んでいます。イノベーション研究科においても、目下、2018年度以降に経営学研究科に組み入れられる専門職大学院のカリキュラム構想の作成を精力的に進めており、まもなくその全容を明らかにさせていただく予定です。この重要な移行期にあたり、まずは、イノベーション研究科としての教育・研究活動に全力を注ぎます。そして、専門職大学院の更なる発展のため、より一層、社会のニーズにあった社会人のための大学院をめざして、再編の準備を進めてまいります。MOT専攻に2017年4月に入学される学生に対しては、入学時のカリキュラムが2年間にわたって保障されるとともに、2018年度の新たな専門職大学院のカリキュラムの履修も可能とするように計画しています。どうか、よろしくお願い申し上げます。
 日本の国内では社会のあり方の変容をふまえた新たなニーズを深掘りすること、またグローバルな舞台では拡大する市場が生む多様なビジネスチャンスをつかみ活かすことによって、成長フロンティアは広がります。それを具現化するイノベーションの道を探求し、自らの手でキャリアを切り拓くために、ぜひ今、東京理科大学イノベーション研究科にご参集ください。

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