MOT76009
イノベーションフィールド領域:ベンチャーマネジメント
幸 富成
1・2年次 選択2単位 前期 水曜日 7時限/後期 木曜日 6時限

【授業の概要・目的・到達目標】

概要:21世紀はベンチャー企業の時代と期待されています。1990年後半、日本にもベンチャー時代が到来し、優れた企業家が誕生しています。しかしながら、日本を含めた先進国では、既存産業が経済を牽引する力が弱まっていることも事実です。
授業では、仮想のベンチャー企業、「神楽坂電子工業株式会社」を例に、ベンチャー企業が活用する経営戦略をもとに、実際にビジネスプランに落とし込み、企業価値・株価算定を行うことで、履修生自らがベンチャー(または、新規事業)を立ち上げた場合を疑似体験し、起業家に必要なベンチャー企業マネジメントのエッセンスを実践的な視点から学習します。

目的:ベンチャー企業およびその企業活動について、体系的な理論、知識を身につけることを目的とします。

到達目標:・仮想ベンチャー企業「神楽坂電子工業株式会社」のビジネスプランを理解できるようになること。
・仮想ベンチャー企業「神楽坂電子工業株式会社」の企業価値、株価算出ができるようになること。

【評価】
Class Participation(Minute Noteにおける授業に対するコメントや質問内容の評価も含みます) 1/3、Report 1/3、Test 1/3を基準にします。但し、受講生の理解度や講義の進行状況如何によっては、Class Participation(同上) 60%、Report 40%に基準を変更にすることもあります。

<基準>
S評価:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている。
A評価:到達目標を十分に達成している。
B評価:到達目標を達成している。
C評価:到達目標を最低限達成している。
D評価:到達目標を達成していない。

以上の割合・基準にて、評価をします。

【履修にあたっての注意】
・受講生の理解度、講義の進捗度如何などによっては、了解のもと、授業計画の順番を入れ替えることがあります。
・初めてベンチャーマネジメントを学習することになる人も歓迎します。
・社会人として常識的な履修態度を維持して欲しいと思います。
・”食べながら”の受講は勘弁してください。


【準備学習・復習】(準備学習と復習に必要な時間は1科目あたり合計45時間程度が目安)
講義資料については、予習可能な時期に入手できるように、かつ復習にも十分にも耐えうるように配慮したいと思います。

【教科書】
・担当教員の方で作成した資料を提供します。
・拙著「スマートエネルギー社会のファイナンス理論」(2014年4月エネルギーフォーラム社発行)も併せて使用します。

【参考書】
・ほかにも関連する良書が既に多数あります。必要に応じて、適宜紹介します。

【授業計画】
前期
項目
講義内容
1 オリエンテーション 自己紹介、授業内容とスケジュールの説明などを行います。また、仮想のベンチャー企業、「神楽坂電子工業株式会社」の概要説明を行います。
2 ベンチャー企業とは何か? ベンチャー企業の定義を示し、中小企業との違いを学習します。産業構造の変革の中で、なぜベンチャー企業が注目されるのかをも明らかにしたいと思います。
3 アントレプレナー再考 シュンペーター・ケインズ・ドラッカーのアントレプレナー像を学習します。
4 ベンチャー企業の成長ステージと起業プロセス(含む、Life of Company-株式公開までの道のり概観) 会社の一生(Life of Company)という視点でベンチャー企業を捉え、成長ステージごとの財務戦略を概観するとともに、ベンチャー企業時代の資金調達と株価算定を、株式公開までの道のりに沿って実践したいと思います。
5 ベンチャーキャピタル(VC) 日米のVCの歴史、仕組み、現状の業界の動向、特徴について概観する。また、VCの役割、経営参画のあり方、条件、出資を受ける際のポイント、我が国のVCなどについて、学習します。VCの投資プロセス、ファンドの設立、ファンドレイズ、ソーシング、デューデリジェンス、投資アドバイザー、リードインベスターなどについて、学習します。
6 ベンチャー企業と既存企業との協創 CVC投資を除く、企業革新型コーポレートベンチャリングについて学習します。
7 コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)投資によるオープンイノベーション CVC投資を通じてイノベーションを起こそうとする企業が増えてきている。CVC投資の動向を鳥瞰し、CVC投資の事例について分析する。あわせて、日本企業がCVCを通じてイノベーションを起こすための条件についても検討する。
8 ベンチャー企業の想定株価の算出実践 ベンチャー企業の株価算定について、VCの立場からアプローチします。
あわせて、資本政策とは何か、ダイリューションと資本政策、公開示の創業者シェアとそれ以外の株主シェア、子会社設立の意味、株式持合いなどを学習します。
9 ベンチャー企業の資金調達方法の概観 株主資本と負債、直接金融と間接金融、個人保証、連帯保証および根保証、エンジェルとベンチャーキャピタル、IPOへの成長過程、メインバンクの役割などについて学習します。
10 クラウドファンディングについて 最近話題のクラウドファンディングについて、仕組み、事例、今後の課題など、総合的に学習します。
11 ベンチャー企業の経営戦略 経営戦略論としてさまざまな示唆を与えている理論のうち、株式公開を目指すために最低限押さえておくべきものは何でしょうか。また、経営戦略を立案する過程で、各理論及び分析手法をどのように用いれば最終的に納得性の高い経営戦略やビジネスプランとなるのでしょうかを、2回に亘り学習します。
12 同上 同上
13 ビジネスプランの策定&実践 架空のベンチャー企業、神楽坂電子工業(株)を例に、株式公開を目指すベンチャー企業にとって、ビジネスプランとは何か、経営戦略理論を用いて立案した経営戦略を、実際にビジネスプランとして落としこんでいく過程を学習します。
14 ベンチャー企業価値評価 架空のベンチャー企業、神楽坂電子工業(株)を例に、創業者の立場から、企業価値評価・株価算定を行います。
15 総括または調整日 全授業を統一的に再考し、「ベンチャーマネジメント」についての今後を展望します。または、授業の進捗度に合わせて調整日とすることもあります。
16    


後期
項目
講義内容
1 オリエンテーション 自己紹介、授業内容とスケジュールの説明などを行います。また、仮想のベンチャー企業、「神楽坂電子工業株式会社」の概要説明を行います。
2 ベンチャー企業とは何か? ベンチャー企業の定義を示し、中小企業との違いを学習します。産業構造の変革の中で、なぜベンチャー企業が注目されるのかをも明らかにしたいと思います。
3 アントレプレナー再考 シュンペーター・ケインズ・ドラッカーのアントレプレナー像を学習します。
4 ベンチャー企業の成長ステージと起業プロセス(含む、Life of Company-株式公開までの道のり概観) 会社の一生(Life of Company)という視点でベンチャー企業を捉え、成長ステージごとの財務戦略を概観するとともに、ベンチャー企業時代の資金調達と株価算定を、株式公開までの道のりに沿って実践したいと思います。
5 ベンチャーキャピタル(VC) 日米のVCの歴史、仕組み、現状の業界の動向、特徴について概観する。また、VCの役割、経営参画のあり方、条件、出資を受ける際のポイント、我が国のVCなどについて、学習します。VCの投資プロセス、ファンドの設立、ファンドレイズ、ソーシング、デューデリジェンス、投資アドバイザー、リードインベスターなどについて、学習します。
6 ベンチャー企業と既存企業との協創 CVC投資を除く、企業革新型コーポレートベンチャリングについて学習します。
7 コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)投資によるオープンイノベーション CVC投資を通じてイノベーションを起こそうとする企業が増えてきている。CVC投資の動向を鳥瞰し、CVC投資の事例について分析する。あわせて、日本企業がCVCを通じてイノベーションを起こすための条件についても検討する。
8 ベンチャー企業の想定株価の算出実践 ベンチャー企業の株価算定について、VCの立場からアプローチします。
あわせて、資本政策とは何か、ダイリューションと資本政策、公開示の創業者シェアとそれ以外の株主シェア、子会社設立の意味、株式持合いなどを学習します。
9 ベンチャー企業の資金調達方法の概観 株主資本と負債、直接金融と間接金融、個人保証、連帯保証および根保証、エンジェルとベンチャーキャピタル、IPOへの成長過程、メインバンクの役割などについて学習します。
10 クラウドファンディングについて 最近話題のクラウドファンディングについて、仕組み、事例、今後の課題など、総合的に学習します。
11 ベンチャー企業の経営戦略 経営戦略論としてさまざまな示唆を与えている理論のうち、株式公開を目指すために最低限押さえておくべきものは何でしょうか。また、経営戦略を立案する過程で、各理論及び分析手法をどのように用いれば最終的に納得性の高い経営戦略やビジネスプランとなるのでしょうかを、2回に亘り学習します。
12 同上 同上
13 ビジネスプランの策定&実践 架空のベンチャー企業、神楽坂電子工業(株)を例に、株式公開を目指すベンチャー企業にとって、ビジネスプランとは何か、経営戦略理論を用いて立案した経営戦略を、実際にビジネスプランとして落としこんでいく過程を学習します。
14 ベンチャー企業価値評価 架空のベンチャー企業、神楽坂電子工業(株)を例に、創業者の立場から、企業価値評価・株価算定を行います。
15 総括または調整日 全授業を統一的に再考し、「ベンチャーマネジメント」についての今後を展望します。または、授業の進捗度に合わせて調整日とすることもあります。
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【備考】