MOT71009
演習科目群:ゼミナール2(宮永)
宮永 博史
2年次 必修8単位 前期・後期 土曜日 5-6時限

【授業の概要・目的・到達目標】

概要:ゼミナール2は、研究テーマを自ら設定し、事実を調べ、仮説を構築し、検証し、修正し、研究内容を発表し、最終的に論文として仕上げるという一連のプロセスを実践する場です。貴重な機会を有効に活用しましょう。また、世阿弥が風姿花伝に残した言葉について、毎回一つずつ技術経営と結びつけながら考えていきます。

目的:MOTの講義で学んだ内容を総合的に活用し、自分なりの仮説構築検証能力を磨くことを目的とします。自分の頭で考え、自分の目と耳と足で情報を収集し、自分の手で書き下し、自分の口で説明し、他人の意見に耳を傾ける力を養います。

到達目標:次の4つの到達目標を掲げます。
(1)解くべき問題を発見し、意義のある研究テーマを設定できる
(2)研究テーマに関する情報を収集し、仮説を構築し、説得力のある論理を構築できる
(3)研究内容についてわかりやすいプレゼンテーションを行うことができる
(4)問題に対する回答となるオリジナリティある論文を仕上げることができる

【評価】
(1)研究実行プロセス    30%
(2)ゼミでの発表と議論   30%
(3)MOTペーパーの内容  40%

<基準>
S評価:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている。
A評価:到達目標を十分に達成している。
B評価:到達目標を達成している。
C評価:到達目標を最低限達成している。
D評価:到達目標を達成していない。

以上の割合・基準にて、評価をします。

【履修にあたっての注意】
(1)研究テーマは自主的に設定していただきます。既存の企業を研究対象とし、訪問インタビュー等を実施して事例研究を行うフィールドリサーチ型でも、新製品・新サービス・新事業を提案するコンセプト創造型でも結構です。後者においても、データ収集やインタビューなどフィールド調査は必須です。
(2)研究テーマ設定にあたっては、早めに丹念に事実を収集し、分析することが大切です。そうして集めた事実をもとに、自分なりの仮説を構築し、それが説得力を持つことが重要です。同じゼミの学生や先生との議論を重視しましょう。
他ゼミとの合同発表会も行い議論の場を広げる予定です。
(3)前期は3週間に1度程度、後期は2週間に1度の割合で個人発表をしていただきます。詳細スケジュールは、ゼミ生とも相談しながら決めていきます。


【準備学習・復習】(準備学習と復習に必要な時間は1科目あたり合計45時間程度が目安)
1年生の講義修了後の2月・3月から早めに事前フィールド調査を実施し、テーマの絞り込みと深堀り、さらに研究方針を具体化しておくとよいと思います。

【教科書】
【1】世阿弥の言葉、土屋恵一郎、岩波現代文庫(2013年)
【2】下町ロケット、池井戸潤、小学館文庫(2013年)


【参考書】
【1】伊丹敬之著『創造的論文の書き方』
【2】金津佳子・宮永博史著『全員が一流をめざす経営』、生産性出版


【授業計画】
前期・後期
項目
講義内容
1 オリエンテーション MOTペーパーで実施する研究のコンセプト(全員、A4用紙1枚準備)
2 研究テーマ提案・議論(1)
「初心忘るべからず」
『私はなぜこの研究テーマを選んだか』についてプレゼン
3 研究テーマ提案・議論(2)
「命には終わりあり、能には果てあるべからず」
『私はなぜこの研究テーマを選んだか』についてプレゼン
4 研究テーマ提案・議論(3)
「時節感当」
『私はなぜこの研究テーマを選んだか』についてプレゼン
5 事例調査発表・議論(1)
「男時・女時(おどき・めどき)」
『研究対象に関する事実の整理』についてプレゼン
6 事例調査発表・議論(2)
「秘すれば花」
『研究対象に関する事実の整理』についてプレゼン
7 事例調査発表・議論(3)
「軽々と機をもちて」
『研究対象に関する事実の整理』についてプレゼン
8 『下町ロケット』を読んで 『下町ロケット』を事例研究の題材として議論する
9 仮説発表・議論(1)
「離見の見と目前心後」
『私が考えた仮説とは』についてプレゼン
10 仮説発表・議論(2)
「鶯飼うことを禁ず」
『私が考えた仮説とは』についてプレゼン
11 仮説発表・議論(3)
「住する所なきを、まず花と知るべし」
『私が考えた仮説とは』についてプレゼン
12 仮説検証発表・議論(1)
「家、家にあらず。次ぐをもて家とす」
『仮説の検証』についてプレゼン
13 仮説検証発表・議論(2)
「稽古は強かれ、情識は無かれ」
『仮説の検証』についてプレゼン
14 仮説検証発表・議論(3)
「衆人愛敬」
『仮説の検証』についてプレゼン
15 今後の研究計画発表 後期に向けての研究計画を発表(全員、A4用紙1枚)
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項目
講義内容
1 MOTペーパーへ向けて
「心のままに」
「時分の花」
現時点でのペーパーのあらましを発表(全員)
2 合同ゼミ(1) 合同ゼミで発表
3 合同ゼミ(2) 合同ゼミで発表
4 修正仮説発表(1)
「花失せたり」
「初心と申すはこのころのことなり」
修正した仮説について発表
5 修正仮説発表(2)
「上がるは三十四、五のころ」
「我が身を知る心」
修正した仮説について発表
6 MOTペーパーのアウトライン発表
「まことの花」
「人生の完成としての老い」
目次と内容について発表
7 修正仮説検証発表(1)
「その名は我と」
修正仮説の検証結果について発表
8 修正仮説検証発表(2)
「時雨降る旅衣」
修正仮説の検証結果について発表
9 MOTペーパー中間発表会準備
「みな名所にてぞ候らん、御教へ候へ」
MOTペーパーの中間資料を提出
中間発表での内容について議論
10 MOT専攻中間発表会(1)  
11 MOT専攻中間発表会(2)  
12 中間発表の振り返り
「夢の契りを待たふよ」
中間発表のフィードバックについて議論
13 MOTペーパーへ向けて
「ことさら当芸において、幽玄の風体第一とせり」
MOTペーパーの構成について議論
14 MOTペーパー最終版執筆 各自、MOTペーパーを執筆する
15 MOTペーパー最終版提出 最終版を主査と副査に提出する
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【備考】